2014年6月24日火曜日

Eliane Elias(イリアーニ・イリーアス)のこと

Eliane Eliasは私の大好きなアーティストの一人です。最初は"Steps Ahead"というJazz-Fusionバンドのピアノ担当として知りました。
メンバーが豪華です↓
CD"Steps Ahead" -
Mike Minieri(vibraphone), michael Brecker(tenor sax), Eliane Elias(piano), Peter Erskine(drums),Eddie Gomez(bass)
でも、このバンドよりむしろ彼女がソロで出したアルバム"So FAR So Close"に夢中になり、一時期毎日聴いていました。中でも好きだった曲がこの曲、"Nightimer"です。
この曲は本当に好きで、シニア・リサイタルの時にとうとう演奏することができて、とてもうれしかったです。バンドでやるために全パートの音を聴き取ってスコアにしましたが、これがとても勉強になりました。自分の好きな音(ハーモニー)がほとんどUpper Structure Triads、またはそれに似たようなことからできていることがとてもよくわかり、triads(3和音)のような簡単なことを上に重ねるだけで、こんなに予測不可能なすごい響きになるんだ〜!!!と感動したものです。
その後、彼女の1連のJobimの曲を中心とするブラジル、ボサノヴァのアルバムを聴いて音の選び方を研究させてもらいました。それらの知識は今生徒さんたちに教えることで、自分だけでなく他の人のためにも役に立っているとも思います。
ライブ映像がありました。
”Waters of March"
https://www.youtube.com/watch?v=dr1sr3ko06Y


最後に、Bill Evansの”Waltz for Debby"。現在の夫でBill EvansのBassistでもあったMarc JohnsonがBass、Adam NussbaumがDrumsです。(ちなみに、前のご主人はRandy Brecker。以前にFC2のブログでGRPオールスタービッグバンドの"Manteca"について書きましたが、そこでサンドヴァールとすばらしいsoloのかけあいをしている人です。”So Far So Close"にも参加しています。)

Elianeも好きな曲があると片っ端からトランスクライブして、どんな音が使われているか分析したそうです。
Jazz上達のコツはどこかで誰かに習うより、むしろ自分ですきなものだけどんどん聴いて、同じように弾いていくことかもしれません。私も結局自分の好きなことや納得したことしか教えられません。
それにしても、「好きなこと」「夢中になれること」があるってすばらしいことです。好きって言う気持ちがすべての始まりで、エネルギーのもとにもなるのですから。

ある音楽事務所の社長さんがあるCDを指差して「この人、全然いいと思えないんだよね。」と私に言ったことがありました。なんと、そのCDはElianeの"Eliane Elias Plays Jobim"だったのです! Keith Jarrettって嫌い、という人にも会いましたし、Chick Coreaは好きになれないという人もいました。
だから他人がどう思おうが、ただ好きなように弾いて弾いていくこと! Jazzには正しいも間違っているもないのですから。

洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
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