2018年11月23日金曜日

素(す)のままで

小さい頃から、家のラーメンは野菜が必ず入ったものでした。親の考えで、麺とスープのみでは栄養がないから、ということだったのだと思います。母は色々な野菜を入れて作ってくれました。父が一人で(こっそり?)自分用に作っていたのは味噌ラーメンに玉ねぎをまな板でトントンと切って追加したものだったと思います。父は玉ねぎが大好きで(生でも)よく食べていました。

その影響か、素ラーメンを作るのには罪悪感に似た不思議な抵抗がありましたが、でもたま〜に作って食べます。今日は山頭火のラーメン(のスーパーで売っているバージョン)でやってみました。最初の一口目はおいしかった。でもやっぱり「もやし」くらい入れたいかな、と最後にポツンと思いました。

ということで、ボストンの有名なJazz Club、Scullersにて、Chickのトリオ, VIGILETTEの演奏です。

録音方法というよりこの会場(Scullers)の持ち味だと思いますが、音の感じが「素(す)」っぽくていいなあと思いました。
それに、とても最近のChickですね! うれしい!
演奏力も発想も美しさも、素晴らしいです。

それとBassのカリートス(Carlitos)、いい感じの演奏で好きです。(もちろんドラムスも素晴らしいパフォーマンスです)
彼のFingerprintsのsoloからChickに移るところで、思わず拍手してしまいました。

(以下、YouTubuより)
This performance was recorded live by Antonio Oliart at Scullers Jazz Club in Boston, MA, on Sept. 19, 2018. SET LIST 00:00:10 - "On Green Dolphin Street" 00:11:06 - "Rhumba Flamenco" 00:24:55 - "Tempus Fugit" 00:46:51 - "Zyryab" 01:00:35 - "Fingerprints" MUSICIANS Chick Corea (Piano) Carlitos Del Puerto (Bass) Marcus Gilmore (Drums)

------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年11月15日木曜日

”On Green Dolphin Street" / Keith Jarrett Trio

Queenの映画、観に行きたいと思いつつ、ベランダで空を見ながら”Bohemian Rhapsody”を思わず歌っていたりします。前は全く気づかなかったことをふと、ああそうだったのか!と突然に気づきながら。これは結局、もっと軽く考えて生きて行こうって、心を洗い流してくれるような曲だなあって。現在の私にとっては。
しかし、本当に素晴らしいバンド。 とりわけFreddie Mercury!  ずっと大好きです。

さて、久しぶりにKeithの”On Green Dolphin Street"を聴いていると、明るくエネルギーに満ちた演奏が気持ちいいです。いつものkeith jarrett (p), jack dejohnette (dms) ,gary peacock (b)のトリオです。いい音ですね。軽快なイントロからすぐにテーマに入って、ポップな楽しい演奏です。



-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年8月3日金曜日

" The GRP All Star Big Band "

今年の夏は、いつもに増して気温の高い猛暑日が続いています。
先週あたりまで続いた梅雨明けからの第1次猛暑ではへとへとで、意識がもうろうとしながらも静かな涼しげなJazzを聴いていましたが、そろそろ暑さに慣れてきたのか元気な音楽が聴きたくなりました。
GRP レーベルのキラ星のごとく輝くスターMusicianたちがふんだんに集められた、贅沢な贅沢なアルバム、 "The GRP All Star Big Band "!!!!です。
GRP Records (Grusin-Rosen Productions) を作った2人、Dave GrusinとLarry Rosenによるコメンタリー入りのVIdeoがYouTubeにありました。
全てが!全てが!とてもかっこよく洗練されていて素敵です!
演奏の音( Take)は CDと同じなので、Visualな刺激が入ってさらにワクワクします。

今回はとりわけ1曲め、Horace Silverの曲、Michael Abeneのアレンジ(曲の冒頭でカウントを出して指揮しているヒゲの人)による"Sister Sadie"の中のPianoのKenny Kirklandの演奏に圧倒されInspireされました。
かっこいいComping(伴奏部分)はエネルギッシュで、リズムも気持ちいい。ピアノを弾いている姿が美しく、魅了されます。(冒頭のFill in もかっこいいですが、特にSolo →5:17-短いですが)
全体を通じて言えることですが、「Big Band」というよりも、小さな編成のバンド(3,4,5人くらいの)の楽器が増えて多彩になった形。とてもおシャレで洗練されています。
そしてこのバンドではBig Bandでは埋没しがちなピアノの音がしっかりFeatureされていて大満足です。もちろん全ての音、パート、Playerが最大限に生かされて、しかも曲(作品)として高度に完成されているのに、とても聴きやすいのです。
楽しくて本当にワクワクします!

関係ないですが、Eric Marienthal, John Patitucciのソロの後、George Bohanonのソロの終わりあたりで、(逆に言えば、ピアノソロに入る頃)Bob Mintzer が後ろの菅楽器の人たちの気配を感じて、「まだまだ! それはピアノソロのあとだから!」と言ってるのと(想像ですが)、それを受けてRandy Breckerが譜面を指差して「ここだから」と言っている(想像ですが)らしきのが写っていて楽しいです。
リハなしの一発どりと思われるのですが、どの曲もピシッと決まっていてすごい、さすがです!
-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年5月29日火曜日

Aftertouch/Chick Corea

夏のような、梅雨になりかけのような、そんな毎日です。夏服で過ごしていると、今何月だっけ、とふと不思議な気持ちになります。
でもこんな感じの時期も、私はOKです。特に夜、涼しいのがいいですね。

Chick Coreaが Hadrien Faraud(Bass) とRichie Barshay(Drums)とのTrioで演奏しているこの曲"Aftertouch"。

TrioでのLatin Fusionですが、Motifを発展させてできているメロディラインが魅力的です。さっさっさと楽しげに作って、さっと3人で合わせて、Endingのところでみんなで顔を見合わせて笑ったような、楽しそうなSessionが目に浮かびます。個性的なBassが前面に出ていて、とても面白く楽しく聴いています。

やっぱりChickがいいよね!とまたまた思ってしまいます。

-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年5月16日水曜日

Lawns / Carla Bley

いまの時期は気候が絶えず変化していて、まさに過渡期の季節と言えます。
そんな日々の中で、Carla Bleyの"Lawns"を久しぶりに聴いていると、心が軽く明るくなります。
Carla BleyとSteve SwallowのDuo。
一人一人の音がとても大切で愛おしいです。

-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年4月10日火曜日

It's Complicated / Hans Zimmer and Heitor Pereira

気がつくと昼が随分長くなり、春は少しずつ定着してきています。
当たり前ですが、何も努力しなくても春は毎年ちゃんと来るし、春が来るとやっぱりワクワク、ウキウキします。

そして朝から聴きたくなるのがこの曲です。

"It's Complicated"という映画の最初に流れるオープニング・テーマ。この映画のサウンドトラックは全部いいのですが、とりわけこの曲が大好きです。

フラメンコ風なギターとパーカッションの上にピアノ(と一瞬アコーディオン)が入り、そしてストリングス。曇った日も、この曲を聴くと太陽をいっぱいに浴びれます。

さらに映画では、映像の美しい風景とよくマッチしています。というか、青い海と白い波の海岸線、青空、ヤシの木、煉瓦色に波打つ屋根たちとこの曲がお互いをよく引き立てています。しかも屋外でのアニバーサリー・パーティとシャンパン!で話は始まるのです。

DVDを何回も見たからではありますが、今となってはこの音楽の流れる最初のシーンと、雨降りの最後のシーン(ハッピーエンデイング!音楽もステキです)を見るだけでも満足します。

春だからって何かを無理に始めなきゃって感じではなく、先のことは考えず、「今」の気持ち良さだけを吸い込んで、それでいいよねって思います。
春だし。

-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師

2018年1月11日木曜日

Margot/ Keith Jarrett

この曲を初めて聴いたときのことはよく覚えています。場所も、聞かせてくれた人のことも。(practice roomの鍵を受け渡しするフロントで、受付の係りの男の子が、黒いCDラジオでBGMとして流していたのです)そう、初めて聴いたその瞬間から強烈に好きになって今に至っています。Keith Jarrettの"Margot"です。

この曲を聴くたびに、いつも同じ「気持ちの風景」のようなものが湧き上がってきます。周期的に見る同じシリーズの夢を見た時の感覚に似ています。この町の、この通りの、この建物の前にまた戻ってきたみたいな。だから、聴くたびに軽いせつなさと懐かしさを感じるのです、また会えたねっていう。


世の中にはいろんなジャンルの曲があり、たくさんの素敵な曲があります。いろんな曲を聴き、演奏し、たずさわり、本当に色々やってきてどの音楽もみんな好きだったけど、でも、今も、きっとこれからも”Jazz”が「私の音楽」なんだろうなあって思います。"Jazz"と言う、この自由な音楽が大好きです!
-------------
洗足池のジャズピアノレッスン、Follow Your Musicについての詳細は下記をそれぞれご覧ください。
料金
講師