2015年12月5日土曜日

"Down in the Depths"/Lisa Stansfield

寒くなりました。寒くなりましたが、まだ冬とは言えないような、でも明らかにもう秋ではない(12月、年末です)そんな日々が続いています。
寒くなると、Vocalものが聴きたくなるのは私だけでしょうか。Latinでも、Popでも、Jazzでも、何か「人が歌っている」ものが聴きたくなります。レッスンでも、ジャズピアノのレッスンのために来ている生徒さん達に、(歌うのが嫌いでない人のみ、)“Don't Know Why"の歌詞をお渡しして弾き語りをかじってもらったりしています。たとえ8小節でも歌うことがピアノの表現を豊かにしてくれる…と生徒さんのピアノ演奏を聴いてあらためて実感しています。

Bostonに住んでいた時、一時地下のアパートメントに住んでいたことがありました。ひょっとして夏だけとか、期間的には短かった気がしますが、その間とてもどんよりと暗い気持ちになってしまい困りました。後に日光のよく入る明るい部屋に引っ越しましたが、引っ越す直前に隣の部屋から大音量でよく聞こえてきた曲(しかも何度もリピート)がこの曲、"Down in the Depths"です。



曲名はおろか、誰が歌っているのかさえも知りませんでしたが、毎日ある時刻になると(夜です)必ず大きな音で聞こえてきたのでかなり印象に残りました。大音量でしたが全く嫌ではなく、実際私はこのゆっくりとしたイントロが聴こえてくると楽しくなりました。
どこかノスタルジックな、かっこいいけど哀愁のあるホーンセクションをフィーチャーしたアレンジ、そしてダイナミックで情感たっぷりな声。この曲がCole Porterの曲であり、しかも歌っているのが、あのLisa Stansfieldとは!とわかったのはだいぶ後のことです。

この曲は"Red, Hot and Blue: Cole Porter Tribute"のアルバム(『AIDSを知ることと同情をかんじること』のためにPop Musicのアーティスト達がCole Porterの曲をcoverしたアルバム)の中の1曲です。

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2015年11月18日水曜日

Our Lasting Love/ Kevyn Lettau

どっぷりと秋です。
暖かな晴れた日の翌日には、少し寒い雨の日。曇りの日も雨が降るかも、と折りたたみかさをバッグに入れて歩いたりします。
天候がいろいろに変わっても気持ちはいつも安定して、力強くいたいですね。
そんな時は気持ちを軽やかにしてくれる音楽が聴きたくなります。
Kevyn Lettauのアルバム"Universal Language"に入っている"Our Lasting Love"は、気持ちが軽くなるだけではなく、聴いているうちにしだいに心が熱くなり、気がついたら立ち上がって踊っているような曲です。アレンジ全体に80年代くらいのウキウキした時代の幸せなFusionの香りが感じられ、そこもツボです。
この曲は3回くらい続けて聴くことが(そして踊ることが)よくあります。


Yutakaさんの曲にKevyn LettauがLyricをつけて歌っています。アレンジはYutaka Yokokura, Russel Ferante(ピアノも)そしてMike Shapiro。Russel Feranteは前にGRP All Star Big Bandの"Seven Steps to Heaven"でとりあげました。YutakaさんはDave Grusinに師事したということで、2人ともGRPレーベルでつながります。(Mike ShapiroはドラマーでKevynのご主人です。)


このアルバムにはPat Methenyの曲"Secretly Begin"や、レッスンでよくやっている曲"Only Trust Your Heart"他、素敵な曲がいろいろ入っていて楽しめます。

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2015年11月5日木曜日

Just The Way You Are/ Billy Joel

"Just The Way You Are"、いつ聴いてもいい曲です! 美しいメロディライン、愛にあふれた歌詞、そしてBillyの声…なんて心地いいんでしょう。
レッスンで「この曲をやりましょう」と私が弾き始めると、ほぼ例外なくすべての生徒さんが微笑みます。しかも、みんなメロディをよく知っているので話が早い、初見でもぐんぐん弾けてしまいます。そしてとても楽しそう。生徒さんが楽しいと私も楽しくなります。
この曲のライブのVideoがありました。Billy Joelの着ている服の感じといい顔つきといい、まさに初期の頃のものですね。


Diana KrallのVersionもすてきです!

結局、音楽にむずかしいことはいらない。いいものはいいし、好きなものは好き。ですよね!

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2015年10月16日金曜日

誰とも似ていない演奏を/ “Con Alma"( Fred Hersch)

Fred Herschの音楽、ピアノを聴く度に新しい感動があります。それは曲の中の、いつものポイントであり、新しいどこかであったりもします。心が熱くなったり、喜びで泣きたくなったり、時には「今何が起こっていようと、人生ってすばらしいものだなあ」などとため息をついたり。

自分自身の音楽の目的をもう一度思い出させてくれるのです。地位や名誉やお金ではなく、テクニックや優れたアレンジやそんなことでもない。言葉や形にできない「大切な何か」を表現すること。結局はそれなんだなあとまた振り出しに戻った気分になります。

さて、私よりもっとFred Herschの音楽を正確にクリアに言い当てた人たちがいるのでそれを引用します。

●自分自身の表現で演奏することを極めたマスター (Ben Ratliff, The New York Times)


●たくさんのことを上手にでき、かつ、決して「誰かほかの人のように弾こう」などと試みない希少なミュージシャンのひとり(Seth Abramson)


●その演奏はあまりにも美しすぎて、それが尊敬に値するものであることに人々は気づかない。そういう人たちは花だけを見ているから。でも花の下には深い土壌があること、そしてそこで何が起こっているかを理解していないのだ。(Jason Moran)

では、Fred Herschのソロピアノの演奏で“Con Alma"(Dizzy Gillespie作曲)です。


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2015年9月21日月曜日

Chick Corea - "Bud Powell"

Chick Coreaが「偉大なmusicianで自分に大きな影響を与えた人、"Bud Powell"に捧げて作曲した曲」と語っているのがこの曲"Bud Powell"です。明るくて楽しくてパワフルだけど、ちょっと切ない曲、この曲が大好きです。

"Bud Powell"
1979年の東京でのライブ、Gary BurtonとのDuoです。


下のVideoは同じ曲ですが、もっとリラックスした雰囲気の演奏です。メロディに歌詞がついて歌われています。参加メンバーはYouTubeでこのvideoのコメントを参照ください。(歌詞まであります!)
このVocalの人の歌、気持ちよくてとっても好きです。

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2015年8月20日木曜日

ピアノと一緒にいるだけで - "Giant Steps"

今年の夏は気温も湿度も高く、ぐったりする日が続きました。私、夏は大好きですが、さすがに今年はきつかった。やっと少し涼しくなりました。涼しくなってうれしい。

ジャズピアノを始めると、まず基本のコードの音(コードトーン)を覚えたり、VoicingやScaleやいろいろ練習することがあります。まずピアノのふたを開けて鍵盤にさわることが最初のステップで、途中のステップで、結局ずっと続くステップでもあります。
スケールやコードトーンを使ってピアノの鍵盤で遊ぶこと、とにかく弾いてみること。弾いているうちにふっと面白いことをやっている自分に気づいたりします。
右手でいつもやっていることを左手でやってみたり、逆もあり。新しい弾き方で遊んでいるといつもと違う世界が広がります。

さて、曲はJohn Coltraneの"Giant steps"

Joey Alexander君のピアノで…、すばらしい!

Chickです!

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2015年5月2日土曜日

Seven Steps to Heaven

”Seven Steps to Heaven”は何回でも聴きたくなる曲、聴く度にワクワクする曲の一つです。Introは楽しげなBass Line(Ron Carter)とSymbal(Tony Williams)の音、その間を埋めるようなタイミングで入るTop NoteのCの音が印象的なピアノ(H.Hancock)のComping。そしてTrumpet(Miles)のSimpleでPopなメロディがTenor Sax(George Coleman)のリズムユニゾンを伴って入ってきます。Tony WilliamsのDrumsが、もう一つのメロディのようにダンスしています。(彼のdrumsは本当に美しいです)次に続くブリッジの部分はリズムが全面に出た先ほどのメロディと対照的な、流れるようなラインが印象的です。
短い間に次々と聴く人の心をわしづかみにする素敵な曲、そしてアレンジです!

最初にソロを演奏するMiles、早く短い音符で颯爽と現れ、続いて高く柔らかな音色でロングトーンのフレーズ、かっこいい!

           ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
※右下の"You Tube"の文字をクリックしてください。"You Tube"のサイトで聴けます。

ところでGRPレーベルのArtistたちが一同に集まってBig Bandとして演奏したアルバム"GRP All-Star Big Band"にこの曲も収録されています。43:56あたりから”Seven Steps to Heaven”が始まりますが、ここではSoloistの楽器の順番が上記のMilesのアルバムと同じだけでなく、Trumpet SoloのSal MarquezがしょっぱなにMilesのフレーズをそのまま吹いているのです。この曲に限らず、Milesのソロはたくさんの人から愛されているのですが(Kind of Blueの”So What”のソロもそうですよね)こういうところでこんな風にソロが始まるのを聴くと思わず感動。

ちなみにアレンジはYellow JacketsのRussell Ferrante。
曲ごとにアレンジャーが違うので、そこも楽しみです。

時間のある方はぜひVideoの最初からご覧ください。

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2015年3月14日土曜日

Follow Me / Pat Metheny Group

Pat Metheny Groupのこの曲が好きです。どこかなつかしいような親しみのあるSimpleなMelodyとSimpleな作り。展開していくMelodyがそれぞれ切なく感じます。Pat Methenyが音色を使い分けて弾くフレーズのひとつひとつ、泣きのSolo!そしてLyle MaysのピアノそしてPatのソロに重なるオルガン、シンセのソロ。(Fillで入るマイナーのペンタトニックでのUp & DownもSimpleですがかっこいい。)盛り上がります。そしてコーラスの歌声(この方達、楽器もいくつかできてしかもうまい!)。
このメンバーでの後期のアルバム、というか、最後のアルバムだったかもしれません。

聴いているときれいな夕焼けを見ながら長い砂漠の道をドライブしている感覚になります。ハートがまた暑くなるような。そう、熱い熱い!


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2015年2月14日土曜日

No Mystery

1日何回も繰り返し聴きたくなる曲がありますか? 私が最近そうして聴いているのが"No Mystery"です。

"No Mystery"
Chick Corea & Gary Burton (アルバム"Native Sense"より)

実際聴いているのはこの"Native Sense"のversionではなく、アルバム“New Crystal Silence"でのChickとGary Burtonの演奏を何回も続けて繰り返し聴いています。聞き流しはしません。本当に耳をすましてあらゆる部分を聴いていたいのです。なぜならとても楽しいから。 気持ちよかったり、ワクワクしたり…。聴く度に気づく部分、新たな感動があります。
好きな曲を聴いている時、聴いている人はその音楽の流れと一緒に生きているのだと思います。一緒に呼吸し、その時間を一緒に流れているのです。

この2人の偉大なアーティスト達の集中力、Creativityそしてスタミナはどこからででくるんだろう。最後のカデンツァをへて曲が終わるたびに(Liveのオーディエンス達の拍手で終わりますが)はあ〜っと毎回一緒に拍手したくなります。

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